平和と協同のための日本版ピューリッツアー賞 平和・協同ジャーナリスト基金
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平和・協同ジャーナリスト基金とは

優れた作品に賞金

平和・協同ジャーナリスト基金は、「平和」と「協同」に関する優れた作品を発表したり、業績を残したジャーナリストらを年1回、毎年12月上旬に顕彰しています。具体的には平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)賞を贈呈しています。基金賞は賞状、賞金(20~30万円)、副賞(フロンズ製の盾)から成ります。これまでに、216の個人・団体に贈呈しました。
その他、基金の趣旨に沿った事業(コンサート、講演会など)をおこなっています。

市民の寄金で運営

この基金は、基金の趣旨に賛同する市民の寄金によって維持されています。低利子の現在、当面、基金本体を活動に使い、なくなればまた寄金を募るという方式で運営しています。日常の運営はボランティアを基本とし、基金の会計報告は監査を受けたうえ、会員全員に送付されます。基金への参加は個人を原則としますが、寄金は団体からも受け付けます。基金に参加した全員が、「平和」と「協同」に関する優れた作品や業績を推薦することができます。基金が委嘱する選考委員会がこれらを審査し、入賞を決定します。

2つのキーワード

世界は激動と混迷の中にあります。
このため、人類が進むべき道が模索されていますが、私たちは「平和」と「協同」という2つのキーワードの中にこそ人類の未来と希望があるのではないかと考えています。

なぜなら、今日の世界では、まず、何よりも、平和が求められているからです。
2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロは、米国による「報復」のためのアフガニスタンへの軍事行動を引き起こし、世界は「新しい戦争」の時代に突入しました。
日本もまた、「国際貢献」の名の下に、米軍への後方支援のため自衛隊の艦船をインド洋に派遣し、イラク戦争が起こると、米英軍のイラク侵攻を支持し、復興支援と称して自衛隊をイラクに派遣しました。
さらに、東西冷戦の終結により世界的な核戦争の危機は遠のきましたが、世界では、今なお核抑止論が幅をきかし、人類を絶滅しかねない核兵器は温存され、人類の悲願である核兵器廃絶の見通しはまったく立っていません。 今こそ、世界と日本で、平和実現のための世論を高めてゆくことが求められています。

「平和」とともに求められているのが、市民同士の「協同」です。
東西冷戦の終結により社会主義経済体制は崩壊し、世界は市場経済(資本主義経済)に一本化されました。 いわゆる経済のグローバリゼーションです。 これによって、私たちの生活は便利にはなりましたが、その一方で、グローバリゼーションの浸透によって、人々は競争と効率至上主義の社会に投げ込まれ、分断され、大量の失業や地域経済の崩壊などがもたらされました。 地球規模の環境破壊も進んでいます。
平和で持続可能な世界を実現し、人間らしい生活を保障する社会を回復するには、私たち市民が今こそ、互いに助け合い、連帯することが不可欠です。すなわち、市民同士の「協同」です。 しかし、「平和」と「協同」を目指す市民の運動を広く市民に伝えようというジャーナリストらの活動は、現実には、日本のジャーナリズムの世界ではなかなか光が当たりにくい分野となっています。
むしろ、最近では、タカ派的な言論が勢いを増す中で、孤立化しつつある傾向さえあります。
市民の側に立って、「平和」と「協同」に関する市民の活動を積極的に報道するジャーナリストらをもっと増やし、支援したいというのが、私たちの願いです。

記念品の楯

記念品の楯平和・協同ジャーナリスト基金が受賞者に贈呈する記念品の楯は、ブロンズのメダルを木板にはめ込んだもの。メダルの表面には鳩のレリーフがあり、鳩はペンをくわえ、鳩の背後では虹が孤を描いている。鳩は「平和」を、ペンは「ジャーナリズム」を象徴するものとされ、虹は「協同の推進」を掲げる国際協同組合同盟(ICA)のシンボルマークである。このレリーフは彫刻家・松井鮎子さんのオリジナルデザイン。


候補作品の募集

基金では、基金賞の候補作品の推薦、応募を受け付けています。ご自分で応募(自薦)してくださってもけっこうです。 候補作品は、平和問題、核問題、反核平和運動や、人々の協同・連帯、協同組合運動、人権擁護などに関する優れた作品で、授賞に値すると思われるもの。対象は原則として毎年11月以降、翌年10月までに発表された、新聞、週刊誌、月刊誌、ミニコミ紙などの記事、単行本、写真集、デザイン、映画、テレビ番組、ビデオ作品など。記事類は実物かそのコピー、単行本は単行本そのもの、テレビ番組やビデオ作品はそのコピーを、それぞれ推薦理由を添えて下記にお送りください。締め切りは毎年10月末。

平和・協同ジャーナリスト基金運営委員会

【2022年8月末まで】 〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-7-1103
【2022年9月から】 〒116-0012 東京都荒川区東尾久2-45-6 メゾン尾久703号室

入会するには

PCJFにはどなたでも入会できます。入会金といったものはなく、寄付をしていただいた方を即会員とさせていただいています。寄付は1口1、000円とし、何口でも受け付けます。年会費といったものもなく、年1回、運営委員会から募金の訴えをさせていただきますので、懐具合に応じてカンパをお寄せください。寄付は下記の口座に振り込んでください。

郵便振替口座 00110-8-651888
平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)

お問い合わせ

PCJFに関する問い合わせは下記にお願いします。

平和・協同ジャーナリスト基金

【2022年8月末まで】 〒107-0051 東京都港区元赤坂1-1-7-1103
【2022年9月から】 〒116-0012 東京都荒川区東尾久2-45-6 メゾン尾久703号室