平和と協同のための日本版ピューリッツアー賞 平和・協同ジャーナリスト基金
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大賞に西日本新聞と山梨日日新聞の2社
2022年度第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞を発表

 平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)は2022年12月1日、第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞を発表しました。推薦や自薦で基金運営委員会に寄せられた候補作品は75点(活字部門32点、映像部門43点)で、運営委員会が委嘱した、有識者からなる選考委員会で審査の結果、受賞者・受賞作品が下記のように決まりました。基金賞贈呈式は、12月10日(土)、日本記者クラブ大会議室(東京・日比谷の日本プレスセンター内)で行いました。

 しかし、新型コロナウイルスによる感染の拡大が予想されたため、贈呈式の一般公開は止め、参列者は受賞者とその同行者、審査委員、基金役員、報道関係者のみとさせていただきました。贈呈式の模様はFacebook ライブ配信でご覧いただけます。 アカウントを持ちでない方は以下のサイトでご覧いただけます。お知り合いの方で関心をお持ちの方にお知らせいただければ幸いです。
https://www.facebook.com/PCJFstc/videos/480852894038526/

基金賞(大賞)=2点

奨励賞=7点



 今年2月にロシアがウクライナに軍事侵攻したので、今年度は、ウクライナ戦争に関する作品が多いのではと予想していましたが、意外にもそうしたことは起きませんでした。その代わり、今年が沖縄の本土復帰50年に当たったため、「沖縄」をテーマとした作品が多数寄せられました。それも、大作、力作、労作が目白押しで、審査委員もどれを入賞作に選んだらよいか迷ったほどでした。

 その他、安保問題、核問題、難民問題、人権問題に関する作品が寄せられました。

■基金賞=大賞に選ばれたのは、西日本新聞社社会部取材班の「『島とヤマトと』など、沖縄と本土の関係に焦点を当てた本土復帰50年報道」と、山梨日日新聞取材班の「Fujiと沖縄~本土復帰50年」でした。通例、基金賞=大賞に選ぶのは1点だけなのですが、今年の選考委は、「甲乙つけがたい」として2点を選びました。

 両作品に共通していたのは、沖縄問題に対する両紙の取材姿勢が、従来のメディアのそれと異なっていたということです。

 西日本新聞取材班は「議論を重ねてたどりついた答えは『沖縄について無関心だった』ということでした。沖縄問題は『沖縄だけの問題』ではなく、『本土を含めた全国民の問題』であるはず。私たちは当事者としての意識を持たずに沖縄を報じてきたのではと考えさせられた」と言い、山梨日日新聞取材班も「山梨県内にも沖縄県の基地問題へとつながる過去があり、まずは埋もれつつある地元の歴史に光を当てることが、基地問題を『自分事』として捉える一歩となると考えた」と言います。 つまり、「沖縄の人たちが直面している苦難は、沖縄だけて解決しろという問題ではない。沖縄を含めた全国民で解決しなければならない問題なのだ」とする両紙の取材姿勢が審査委員の共感を呼び、高く評価されました。  

■奨励賞には活字部門から5点、映像部門から2点、計7点が選ばれました。

 まず、活字部門ですが、中日新聞読者センター・加藤拓記者の「ニュースを問う『特攻のメカニズム』」は、戦時中の航空特別攻撃隊の実態を徹底的に取材してまとめた長期連載ですが、選考委では、連載を通じて、「個人の生死よりも国家を優先する戦時下の狂気と恐怖、さらにその非人間的な組織の論理が、大企業における品質不正問題や過労死など、現代の日本社会にも根深く流れている」と指摘している点が評価されました。

 同じく奨励賞に選ばれた、篠原光・信濃毎日新聞記者の「戦後77年 平和を紡ぐ旅 26歳記者がたどる」も斬新な企画として、審査委員の注目を集めました。26歳という若い記者を、「戦争と平和」の問題が先鋭化している地域(沖縄の石垣島や辺野古など)に派遣して自由にルポを書かせるという企画で、その狙いを、同社報道部デスクは「ウクライナ危機で、いよいよ『戦後』と言えない時代になった今年ならではの反戦企画をやれないかと思った。もう一つの狙いは、若い記者に戦争とは何か、戦争をなくすにはどうすればいいのかを考えてもらうことだった」と話していますが、そうした狙いが見事に実った記事、と絶賛されました。

  やはり奨励賞となった高橋信雄・元長崎新聞論説委員長の「鈴木天眼 反戦反骨の大アジア主義」は、明治から大正にかけて、長崎で「東洋日の出新聞」を発行し続けた鈴木天眼の生涯を描いた作品です。本書によれば、天眼は中国の孫文と親交があり、日中が平等互恵の精神で結ばれるべきとする大アジア主義を唱える紙面を精力的に展開しました。さらに、彼は軍国主義に反対し、日本の満州進出を非難し、韓国併合後の現地における日本人の傲慢を憤ったといいます。選考委では「嫌中憎韓の書籍がはんらんする今日、天眼が唱えていた大アジア主義に耳を傾けることも必要なのでは」との発言がありました。

 労働者協同組合法が今年10月から施行されました。労働者自身が出資、経営参加し、働く事業体を協同組合として認めようという法律です。日本の歴史に初めて登場した新しい労働形態、新しい協同組合の形態で、日本社会にとって画期的な出来事でした。これには、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会などによる40年余に及ぶ労協法制定運動があり、その中で大きな役割を果たしたのが、同連合会が発行する機関紙「日本労協新聞」でした。その編集長を30年にわたって務めたのが松澤常夫さんで、選考委は「労協法への関心を高め、理解を深める上で、松澤さんがおこなった紙面展開は大いに役に立った」として、奨励賞を贈ることになりました。

 奨励賞を受けたフリーランス記者・元朝日新聞記者、宮崎園子さんの「『個』のひろしま 被爆者岡田恵美子の生涯」は昨年4月に亡くなった岡田さんの生き方を紹介したノンフィクションです。岡田さんは被爆者団体に属さず、1人の人間として、多様多彩な方法で核兵器廃絶を世界に訴え続けました。選考委では、「丹念な取材と執筆で、ひたむきに生きた被爆者の思いと活動が活写されている」とされました。

■映像部門で奨励賞となった2点は、NHK沖縄放送局・第2制作センター文化「ETV特集・久米島の戦争~なぜ住民は殺されたのか~」と、Kimoon Film制作の「オレの記念日」(金聖雄監督作品)です。

 前者は、敗戦間際の沖縄・久米島で日本兵が住民20人を殺害した事件を取り上げたドキュメンタリーですが、選考委では「当時の戦況、集団心理、差別感情等を描くなど多角的な構成により、この番組を観た人びとに強烈なインパクトを与えた。戦争がいかに空しいものであるかを表現している優れた番組である」と評されました。 後者は、20歳の時に冤罪で殺人犯にされて無期懲役の判決を受け、29年間刑務所暮らしをした後に仮放免され、再審で無罪判決を受けた男性の日常生活を追ったドキュメンタリー映画ですが、「長い獄中生活に負けなかった強い意志力を持った人間像を巧みに表現した力作と言える。今日の日本の司法のあり方を考えさせる作品でもある」とされました。

基金賞受賞者・団体のプロフィル(敬称略)

基金賞(大賞)

西日本新聞社社会部取材班「『島とヤマトと』など、沖縄と本土の関係に焦点を当てた本土復帰50年報道」

<企画趣旨>

「沖縄が日本に復帰して半世紀の年に、九州に足場を置く私たちは何を書くべきか―。スクラップをめくり、沖縄の置かれた状況はこの10年間でほとんど変わっていないことを再認識しました。今なお米軍機は普天間飛行場に離着陸し、名護市辺野古への移設を巡る国と県の対立はより深まっています。では、基地問題を通して沖縄の現在を見つめるだけで、『節目』の報道は十分でしょうか。議論を重ねてたどりついた答えは、『沖縄について無関心だった』ということでした。沖縄問題は『沖縄だけの問題』ではなく、国政と密接な関係にある『本土を含めた全国民の問題』であるはずです。私たちは当事者としての意識を持たずに、沖縄を報じてきたのではないかと考えさせられました。この50年で沖縄(島)と本土(ヤマト)の距離感はどう変わったのか。沖縄の何を見て、何を見ないで過ごしてきたのか。さまざまな角度から『島』と『ヤマト』の間にある溝を描き、沖縄について考えるきっかけを読者に提供することを目指しました」

山梨日日新聞取材班「Fujiと沖縄~本土復帰50年」

<連載企画の狙い>

「太平洋戦争後に米軍が富士山麓の北富士演習場に設置した基地『キャンプ・マックネア』など、本土の米軍基地周辺で起きた事件・事故の実態について、被害者や遺族への取材と公的文書に基づき報じた。山梨県内にも現在の沖縄県の基地問題へとつながる過去があり、沖縄の日本復帰50年の節目に、まずは埋もれつつある地元の歴史に光を当てることが、基地問題を『自分事』として捉える一歩になると考えた。県外にも視野を広げ、防衛省への情報公開請求によって、沖縄を除く46都道府県で9352人が被害を受け、本土での反基地運動の拡大などを背景に沖縄への基地集中が進んだことを明らかにした。米軍基地が本土と無関係ではない問題であることを改めて提起し、沖縄への差別や憎悪を煽る言動が繰り返される中で、ヘイトスピーチの実態などについても取り上げた。学校教育や生涯学習を通じて米軍基地を巡る歴史的経緯を学ぶことの重要性も訴えた」

奨励賞

NHK沖縄放送局・第2制作センター文化 ETV特集「久米島の戦争~なぜ住民は殺されたのか~」

「太平洋戦争末期の1945年6~8月」に、沖縄の久米島で日本軍が住民計20人をスパイとみなして次々と殺害する事件が起きました。今回の番組は、事件から77年を経てまとめられた『久米島町史』(去年発刊)の調査成果を基にしながら、新たな住民証言や、当時久米島にいたアメリカ兵の証言、加害側の日本兵の遺族、さらには被害者の遺族の証言までをつきあわせ、殺害がなぜ起きたかについて多角的に描こうとしたものです」
「……さまざまな証言を突き合わせることで、ただ単に『日本兵が起こした残虐な事件』として提示するのではなく、そこに至る戦況や支配のメカニズムや集団心理、住民の中にあった差別感情なども描き、戦争が何をもたらすのかを重層的に提示できたのではと考えています」(NHK沖縄放送局・第2制作センター文化)

中日新聞読者センター・加藤拓記者「ニュースを問う『特攻のメカニズム』」

加藤拓(かとう・たく)

1981年愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部経済学科卒。立教大学大学院史学専攻の博士前期(修士)課程で帰還特攻隊員を研究し、修了後の2007年に中日新聞社入社。金沢整理部、浜松報道部、岐阜・揖斐川通信部、教育報道部を経て名古屋地方部時代の2019年5月より長編コラム「ニュースを問う 『特攻』のメカニズム」を執筆し、20年8月に中日新聞編集局読者センターへ異動後も継続。22年9月までに第8部計36回を掲載してきた。

ドキュメンタリー映画「オレの記念日」

Kimoon Film(金聖雄監督作品)

「20歳の時に布川事件で冤罪により殺人犯とされ、29年間を獄中で過ごした桜井昌司さん。2011年に無罪判決、そして2021年には勝てないと言われ続けた国家賠償裁判での完全勝利など、次々に人生を逆転させていく。2019年には末期ガンにより余命1年と宣告されるも、食事療法などを続け、3年が過ぎた現在も精力的に全国を駆け巡る。桜井さんは、獄中にいた時から多くの詩を書きとめてきた。冤罪により逮捕された日すらも『記念日』にして飄々と前に進み続けるその姿は、閉塞感を抱えながら今を生きる私たちに大切なことを教えてくれる」(「オレの記念日」のチラシから)

篠原光・信濃毎日新聞記者「戦後77年 平和を紡ぐ旅 26歳記者がたどる」 

篠原光(しのはら・ひかる)

2018年に信濃毎日新聞社に入社し、伊那支社に赴任。警察取材、上伊那郡宮田村と伊那市の旧町村部を担当した。
21年春に長野本社報道部社会グループへ異動して戦争・平和の取材を始め、21年夏の終戦企画では長野市のデイサービス施設を拠点に「乾かぬ涙 中国帰国者の76年」を執筆。全職員を中国出身者で占める施設の歩みに寄り添いながら、施設利用者である中国帰国者の老後の孤独や不安をルポした。貧困問題や社会保障もテーマにし、新型コロナ禍における生活困窮者や路上生活者、親やきょうだいの介護などを担う「ヤングケアラー」の問題などを取材している。1995年栃木県生まれ。早大卒。27歳。

元長崎新聞論説委員長・高橋信雄「鈴木天眼~アジア主義 反戦反骨の大アジア主義」<あけび書房>

高橋信雄(たかはし・のぶお)

1950年生まれ。九州大学経済学部卒。1974年、長崎新聞社入社。原爆平和報道などに取り組み、論説委員長、特別論説委員を経て2016年退職。2002年から14年間執筆を続けた長崎新聞1面コラム「水や空」抜粋のコラム集『信の一筆』1~4を2007年から16年にかけて出版。1990年、「天皇に戦争責任はあると思う」と発言した本島等長崎市長が右翼の男に銃撃された事件現場のスクープ写真で日本新聞協会賞を受賞。2020年、「東洋日の出新聞 鈴木天眼~アジア主義もう一つの奇跡」(長崎新聞社出版協力)で第23回日本自費出版文化賞・研究評論部門賞を受賞。

松澤常夫・日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会常勤相談役の長年にわたる「日本労協新聞の編集」

松澤常夫(まつざわ・つねお)

1948年、神奈川県鎌倉市生まれ。横浜市立大学卒。全学連機関紙「祖国と学問のために」、全日自労機関紙「じかたび」、日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会機関紙「日本労協新聞」の各紙編集長を歴任。現在、日本労協連常勤相談役。著書に岩波ブックレット「<必要>から始める仕事おこし 協同労働の可能性」(日本労協連編)など。

元朝日新聞記者・宮崎園子「『個』のひろしま 被爆者岡田恵美子の生涯」<西日本出版>

宮崎園子(みやざき・そのこ)

1977年、広島県生まれ。高校卒業までを香港、アメリカ、東京などで過ごす。慶應義塾大法学部卒後、金融機関勤を経て2002年朝日新聞社入社。神戸総局、大阪社会部・生活文化部、広島総局で勤務後、2021年退社。現在、広島を拠点に取材・執筆活動を続けている。

2022年 第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞 授賞式

 平和・協同ジャーナリスト基金は、第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞の贈呈式を2022年12月10日(土)、東京・内幸町の日本プレスセンター内、日本記者クラブ大会議室で開催しました。贈呈式は、コロナ禍のため、参加者を受賞者・受賞団体代表の皆さん、基金役員、報道関係者に限り、恒例の祝賀パーティーは取り止めました。

2022年 第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞 授賞式(PDF)

受賞者のスピーチ

贈呈式では、団体代表と個人の皆さんがそれぞれスピーチをしました。その要旨を紹介します。

2022年 第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞 受賞者スピーチ(PDF)

2022年 第28回平和・協同ジャーナリスト基金賞にノミネートされた作品

●は映像関係、敬称略(カッコ内は推薦者名)

  1. ●西日本放送「鳥になったママへ」(鎌倉悦男)
  2. ● テレビ岩手・ミヤギテレビ・福島中央テレビ「東日本大震災11年・それぞれの交差点~被災地の本音~」(鎌倉悦男)
  3. ● オオタヴィン監督作品「夢みる小学校」<まほろばスタジオ>(鎌倉悦男)
  4. ●國友勇吾監督作品「帆花」<ジャジャフィルムス> (鎌倉悦男)
  5. ● 四元良隆監督作品「テレビで会えない芸人」<鹿児島放送テレビ>(鎌倉悦男)
  6. ● 西嶋真司監督作品「標的」<ドキュメント・アジア> (鎌倉悦男、太田直子)
  7. ● トーマス・アッシュ監督作品「牛久」<トーマス・アッシュ> (鎌倉悦男、太田直子)
  8. ● 立山芽衣子監督作品「ムクウェゲ」<TBSテレビ>(鎌倉悦男)
  9. ● 広島テレビ「あきらめない 被爆者・坪井直の遺言」<NNNドキュメント22・3・14放送> (太田直子)
  10. ●桂壮三郎監督「わが青春つきるとも 伊藤千代子の生涯」 <配給・ゴーゴービジュアル企画>(太田直子、鎌倉悦男)
  11. 朝日新聞編集委員・豊秀一「連載・憲法を手に」<22・4・25~5・2>(岩垂弘)
  12. ●斉加尚代監督作品「教育と愛国」<製作委員会>(鎌倉悦男、芳賀法子)
  13. ●札幌テレビ「アイヌ アナクネピリカ―アイヌ語を未来へ―」(鎌倉悦男)
  14. ●島田陽磨監督作品「原発故郷3650日」<日本電波ニュース>(鎌倉悦男)
  15. ●日本テレビ「“テロリスト”とつくる未来―ソマリア 永井陽右の挑戦―」(鎌倉悦男)
  16. ●福岡放送「誰もわかってくれない―コロナ後遺症 長期化する闘い―」(鎌倉悦男)
  17. ●日本海テレビ「愛華さんの望み―地球を救う1冊―」 (鎌倉悦男)
  18. ●新潟テレビ「知的障がいのある私が夢を追ってみた件」(鎌倉悦男)
  19. ●北日本放送「雨やどり」(鎌倉悦男)
  20. ●福島中央テレビ「さらば、じじい部隊―老いてなお…原発のまちで―」 (鎌倉悦男)
  21. 朝日新聞社「沖縄の本土復帰50年に関する一連の報道」(岩垂弘)
  22. 毎日新聞社「沖縄の本土復帰50年に関する一連の報道」(岩垂弘)
  23. 元朝日新聞西部本社代表・羽原清雅「ある新聞記者がみた沖縄50年の現実 沖縄『格差・差別』を追う」<書肆侃侃房>(岩垂弘) 
  24. 毎日新聞記者・栗原俊雄「戦争の教訓」<実業之日本社>(岩垂弘)
  25. 元朝日新聞記者・高橋邦輔「尹東柱・詩人のまなざし」<耕文社>(岩垂弘)
  26. 元長崎新聞論説委員長・高橋信雄「鈴木天眼 反戦反骨の大アジア主義」<あけび書房>(自薦)
  27. 弁護士・児玉勇二「今こそ平和を 戦争はいやだ」<あけび書房>(岡林信一)
  28. ●西原孝至監督作品「百年と希望」<ML9>(鎌倉悦男)
  29. ●重江良樹監督作品「ゆめパの時間」<ガーラフィルム>(鎌倉悦男)
  30. ●小原浩靖監督作品「原発をとめた裁判長」<Kプロジェクト>(鎌倉悦男、中村易世、芳賀法子)
  31. ●坂田雅子監督作品「失われた時の中で」<リガード>(鎌倉悦男)
  32. ●谷津賢二監督作品「荒野に希望の灯をともす」<日本電波ニュース社>(鎌倉悦男)
  33. ●黒部俊介監督作品「『日本原 牛と人の大地」<黒べこ企画室>(鎌倉悦男)
  34. ●広島テレビ「禎子さんの折り鶴 千羽になったら願いが叶うんよ」(鎌倉悦男)
  35. ●日本テレビ「オキナワ1967“沖縄18歳の発言”から55年」(鎌倉悦男)
  36. ●長崎国際テレビ「体験者じゃない被爆者だ―置き去りにされた私たち」(鎌倉悦男)
  37. ●東志津監督作品「北のともしび」<SAプロダクション>(鎌倉悦男)
  38. 蝶類研究者・宮城秋乃さんによる沖縄米軍基地における廃棄物調査活動 (中村易世、笠原眞弓)
  39. ●DVD制作チーム「高校生平和アクション2022 青い空は」(平野伸人)
  40. ジャーナリスト・大学教員、坪井兵輔「西大門刑務所の黙示録 分断克服に生命を賭した在日の行動する良心」<かもがわ出版>(自薦)
  41. 共同通信社編集委員・石井暁「台湾有事と日米共同作戦」<雑誌「世界」22年3月号>ほか(自薦)
  42. 池田実「郵政労使に問う 職場復帰への戦いの軌跡」<村上幹男>(針生圭吉)
  43. 平井美帆「ソ連兵に差し出された娘たち」<集英社>(石戸谷奎)
  44. 布施祐仁「自衛隊海外派遣 隠された『戦地』の現実」(石戸谷奎)
  45. ●北陸朝日放送「歌ったように生きたい フォーク集団『雑花塾』の反骨」(黒崎正巳)
  46. 松澤常夫・日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会常勤相談役の長年にわたる「日本労協新聞」の編集(岩垂弘)
  47. ●五百旗頭幸男監督作品「裸のムラ」<石川テレビ放送>(鎌倉悦男) 
  48. ●土井敏邦監督作品「愛国の告白」<土井敏邦>(鎌倉悦男) 
  49. ●福岡放送「死刑執行は正しかったかⅢ―飯塚事件・真犯人の影―」(鎌倉悦男) 
  50. ●読売テレビ「太陽と海陽―陽の光を浴びられない男の子―」(鎌倉悦男) 
  51. 信濃毎日新聞社取材班「連載・土の声を『国策民営』リニアの現場から」(自薦)
  52. 中日新聞読者センター・加藤拓記者「ニュースを問う『特攻のメカニズム』」(寺本政司)
  53. ジャーナリスト・伊藤千尋「非戦の誓い 『憲法9条の碑』を歩く」<あけび書房>(笹川義隆)
  54. 東京・多摩地区を中心とした市民活動情報誌「市民活動のひろば」<発行委員会>(内田良子)
  55. 元朝日新聞記者・宮崎園子「『個』のひろしま 被爆者岡田恵美子の生涯」<西日本出版社>(小田川興)
  56. 斉加尚代「何が記者を殺すのか~大阪発ドキュメンタリーの現場から」<集英社新書>(芳賀法子)
  57. ●満若勇咲監督作品「私のはなし 部落のはなし」<大島新>(芳賀法子、鎌倉悦男)
  58. ●金聖雄監督作品「オレの記念日」<Kimoon Film>(鎌倉悦男)
  59. ●豪田トモ監督作品「こどもかいぎ」<AMGエンタテイメント>(鎌倉悦男)
  60. 信濃毎日新聞記者・篠原光「戦後77年 平和を紡ぐ旅 26歳記者がたどる」(山越悌治)
  61. 信濃毎日新聞編集委員・渡辺秀樹「連載『憲法事件を歩く』と関連スクープ『判決文もコピペか』」(自薦)
  62. 山梨日日新聞取材班「Fujiと沖縄~本土復帰50年」(保阪有) 
  63. 東京新聞特別報道部記者・北川成史「ミャンマーの矛盾―ロヒンギャ問題とスーチーの苦難」<明石書店>(自薦)
  64. 那須圭子「福島菊次郎 あざなえる記憶」<かもがわ出版>(自薦)
  65. 西日本新聞社社会部取材班「『島とヤマトと』など、沖縄と本土の関係に焦点を当てた本土復帰50年報道」(長田周三)
  66. 文・清水まなぶ、絵・さなつ「こはるさんのこもりうた」<回想プロジェクト>(回想プロジェクト)
  67. ● NHK沖W縄放送局・NHK第2制作センター文化「ETV特集・久米島の戦争~なぜ住民は殺されたのか~」(奥秋聡)
  68. ●福井放送「沖縄返還の密使~福井から問い続けた核と平和」(自薦) 
  69. 牛島貞満「首里城地下 第32軍司令部壕―その保存・公開・活用を考える」<高文研>(山本邦彦) 
  70. 琉球新報社+安田浩一編著「沖縄発 記者コラム 沖縄の新聞記者」<高文研>(山本邦彦)
  71. 高山朝光・比嘉博・石原昌家編著「沖縄『平和の礎』はいかにして創られたか」<高文研>(山本邦彦)
  72. 琉球新聞社「特別号『変わらぬ基地 続く苦悩』など沖縄の日本復帰50年の当日報道」(自薦) 
  73. 琉球新聞社・信濃毎日新聞社「沖縄の復帰50年、沖縄・長野の二つの戦争豪を巡る連携企画」(自薦)
  74. 沖縄タイムス記者(銘苅一哲、堀川幸太郎、山城響) 「『防人』の肖像 自衛隊沖縄移駐50年」(自薦)
  75. ●NBC長崎放送「あの子~原子野のうた声」(関口達夫) (計75点=活字部門32点、映像部門 43点)

(計75点=活字部門32点、映像部門 43点)